定型業務をAIエージェントで自動化する手順
手順を書き出し、確認ポイントを残してエージェントに任せる手順
毎日・毎週繰り返す作業(情報収集、データ転記、レポート作成、問い合わせの仕分けなど)は、AIエージェントに任せられる場合があります。エージェントとは、AIが自分で手順を判断し、ツールを使いながら作業を進める仕組みです。ただし最初から全部を任せず、人の確認ポイントを残して小さく始めるのが安全です。
目的
- 繰り返し作業の時間を減らす
- 作業手順を明文化し、属人化を防ぐ
- 人は判断・確認・例外対応に集中する
準備するもの
- 自動化したい業務の手順書(なければ作ります)
- 業務で使うツールのアカウントと権限(メール、カレンダー、スプレッドシートなど)
- ツールの例:ChatGPT や Claude のエージェント機能、Zapier などの自動化サービスのAI機能、Claude Code などの開発者向けツール
- テスト用のデータ(本番データを使う前に試すもの)
手順
- 業務を選ぶ:手順が決まっている、頻度が高い、失敗しても取り返しがつく、の3条件を満たすものから選びます。
- 手順を書き出す:入力(何を見て)→処理(どう判断して)→出力(何を作るか)を、新人に渡す手順書のように書きます。
- 「ワークフロー」か「エージェント」かを決める:手順が毎回同じなら、決まった順番で処理するワークフロー型で十分です。状況によって手順が変わるときだけ、エージェント型を検討します。Anthropic も、まず最もシンプルな方法を探し、必要なときだけ複雑にするよう勧めています。
- 確認ポイントを決める:送信・支払い・削除・外部公開の前には、必ず人の承認を入れます。
- テストする:テストデータで何度か動かし、失敗例を記録して手順や指示を直します。
- 本番で小さく動かす:最初は「下書き作成まで」「表への記録まで」に限定し、結果を人が確認します。
- ログを見て改善する:何を判断し、何をしたかの記録を定期的に確認します。
プロンプト例
エージェントへの作業指示:
毎週月曜に次の作業をしてください。 1. 共有フォルダ「週報」にある先週分のスプレッドシートを読む 2. 部署ごとの売上合計と前週比を計算する 3. 前週比が-20%以下の部署を「要注意」として抜き出す 4. 結果を「週次サマリー」シートに追記する 5. 部長宛てのメールを「下書き」として作成する(送信はしない) 判断に迷う場合や、データが欠けている場合は作業を止めて報告してください。
うまくいかない時
- 途中で止まる・迷走する:手順を細かく分け、各ステップの完了条件を書きます。
- 毎回結果が違う:決まった処理はワークフロー(固定の手順)に置き換え、AIは判断が必要な部分だけに使います。
- ツールに接続できない:権限、ログイン状態、API連携の設定を確認します。
- やりすぎる:「〜はしない」という禁止事項と停止条件を明記します。
注意点
- 権限は最小限に:エージェントに渡すアカウントの権限は必要最小限にします。削除や送金ができる権限は渡さないでください。
- 情報漏えい:Webページやメールの中に、AIへの偽の指示が埋め込まれていることがあります(プロンプトインジェクション)。外部の内容を読ませる作業では、重要な操作の前に必ず人が確認します。
- 確認作業:自動化した結果も定期的に人が抜き取り確認します。
- 関連:ノーコード、MCP
参考リンク
編集: AI Play 編集部 最終更新: 2026-10-25