ディープリサーチ(調査エージェント)とは
AIが計画・検索・分析を繰り返し、出典付きの調査レポートを作る機能
ディープリサーチ(Deep Research)は、AIが調査テーマを受け取ると、自分で調べ方を計画し、多数のWebページや資料を検索・読解して、出典付きのレポートにまとめる機能の総称です。通常のチャットが数秒で答えるのに対し、数分〜それ以上かけて情報を集めて整理するのが特徴で、AIエージェントの代表的な応用例の一つです。複数のAIサービスが同様の機能を提供しています。
どう動いているのか
Google の Gemini Deep Research の公式紹介では、処理が次の4段階で説明されています。
- 計画(Plan):質問を複数の観点に分解し、調査計画を立てる。ユーザーはこの計画を確認・修正できます。
- 検索(Search):Webを自動で検索・閲覧する。設定によってはメールやクラウドストレージ内の資料も対象にできます。
- 推論(Reason):集めた情報を検討し、足りない点があれば次に何を調べるかを決める。
- レポート(Report):数ページに及ぶ詳細なレポートを作成する。
他社のサービスも細部は異なりますが、「計画→検索→読む→足りなければ再検索→まとめる」というループを回す点は共通しています。
向いている調査
- 市場・業界の概況調査(競合サービスの機能比較、業界動向)
- 新しい技術や制度の下調べ
- 出張先や取引先に関する公開情報の整理
- 社内企画書の背景情報の収集
上手に頼むコツ
- 目的と読み手を書く:「経営会議で使う」「非エンジニア向けに」など。
- 範囲を絞る:期間(例:直近1年)、地域(例:日本市場)、対象(例:中小企業向けSaaS)を指定する。
- 欲しい形式を指定:「比較表を入れて」「結論を冒頭に3行で」など。
- 情報源の条件:「公式発表や一次資料を優先」「個人ブログは参考程度」などと伝える。
- 計画を確認する:計画段階で修正できるサービスでは、調査方針がずれていないかを確認してから実行します。
必ず確認したい注意点
- 出典を開いて確認する:レポートに出典が付いていても、引用元にその内容が本当に書かれているとは限りません。重要な数字や主張は、必ずリンク先で確かめましょう。
- 情報の鮮度:検索で見つかった古い記事をもとにしていることがあります。日付を確認してください。
- 偏り:検索で見つかりやすい情報に偏る傾向があります。有料データベースや社内資料など、Web検索で届かない情報は含まれません。
- 誤りの混入:もっともらしい誤り(ハルシネーション)や、複数の情報源の取り違えが起こることがあります。
- 機密情報の入力:調査テーマに未公開の事業計画や顧客名を含める場合は、会社が許可したサービスか、データの扱いを確認してから使いましょう。メールや社内ドライブとの連携は、必要な範囲に限定するのが安全です。
通常の検索・RAGとの違い
- 通常のAI検索:1回か数回の検索で、すぐに短い回答を返す。
- RAG:社内文書など決められたデータベースから関連箇所を探して回答する仕組み。
- ディープリサーチ:複数回の検索と読解を自律的に繰り返し、長いレポートを作る。
参考リンク
編集: AI Play 編集部 最終更新: 2026-10-25