ナレーション・音声コンテンツをAIでつくる手順
原稿づくりから音声合成、聞き直しと開示までの手順
動画のナレーション、社内研修の音声教材、ポッドキャスト風のコンテンツは、AIの音声合成(TTS:Text-to-Speech)で手軽に作れるようになりました。聞きやすい音声にするには、「読み上げ用の原稿」を作ることと、固有名詞の読みを確認することが重要です。
目的
- 収録やナレーター手配なしで、ナレーション音声を作る
- 原稿の修正にすぐ対応できるようにする(録り直し不要)
- 必要に応じて多言語版の音声を作る
準備するもの
- 原稿(読み上げ用に整えたもの)
- 音声合成ツール:ElevenLabs、OpenAI の音声合成API、動画編集アプリの読み上げ機能など
- 使用する声の利用条件(商用利用の可否、クレジット表記の要否)
- 聞き直しのためのイヤホン・スピーカー
手順
- 読み上げ用の原稿を作る:書き言葉を話し言葉に直します。1文を短くし、括弧書きや記号は避けます。AIに「耳で聞いてわかる原稿に直して」と頼むと効率的です。
- 読みを指定する:固有名詞、英字、数字、難読語は、ひらがなやカタカナに置き換えるか読みを併記します(例:「M2IE」→「エムツーアイイー」)。
- 声と話し方を選ぶ:用途に合った声、速さ、トーンを選びます。
- 生成して聞き直す:最後まで通しで聞き、読み間違い、不自然な間、アクセントを確認します。
- 修正して再生成:問題のある文だけを直して再生成します。
- 編集と書き出し:BGMや効果音を足し、音量をそろえて書き出します。
- AI音声であることを示す:概要欄やクレジットに明記します。
プロンプト例
原稿を整える依頼:
以下の文章を、60秒のナレーション原稿に直してください。 - 耳で聞いてわかる話し言葉に - 1文40字以内、記号や括弧は使わない - 英字や数字は読み方をカタカナで書く - 読む速さは1分間に300字程度を目安に
音声合成ツールの指示欄(対応している場合):「落ち着いた女性の声、ややゆっくり、明るく親しみやすく」
うまくいかない時
- 読み間違える:ひらがな表記に変える、句読点で区切る、ツールの辞書・発音指定機能を使います。
- 棒読みになる:文末表現を変える、短い文と長い文を混ぜる、感情の指示を加えます。
- 間が不自然:句読点や改行で区切りを調整します。
- 日本語が苦手な声:声によって得意な言語が異なります。日本語のサンプルを聞き比べて選びます。
注意点
- AI音声の開示:OpenAI の音声合成APIの利用ポリシーでは、エンドユーザーに対してAI生成の音声であることを明示することが求められています。他のサービスでも、聞き手を誤解させない表示を心がけましょう。
- 声の権利:実在の人物の声をまねる・クローンする場合は、本人の明確な同意が必要です。無断で他人の声を複製しないでください。
- 著作権:他人の書籍や記事を読み上げて公開することは、著作権の問題があります(生成AIと著作権)。
- 確認作業:原稿の事実確認は音声化の前に済ませます(ハルシネーション)。
- 関連:音声合成、商品紹介の短尺動画
参考リンク
編集: AI Play 編集部 最終更新: 2026-10-25