長いPDFや資料をAIで要約・質問する手順
長い報告書や仕様書をAIに読ませ、要約と根拠付きQ&Aを得る手順
数十ページの報告書、契約書、仕様書をすべて読む時間がないとき、生成AIに読ませて要約させたり質問したりできます。ポイントは「目的を伝える」「根拠のページを示させる」「重要な箇所は原文で確かめる」の3つです。
目的
- 長い資料の全体像を短時間でつかむ
- 自分の知りたい点だけを、出典ページ付きで答えてもらう
- 比較表やチェックリストなど、使える形に変換する
準備するもの
- 要約したいPDF・Word・スライドなど(パスワード保護のないもの)
- ファイルを読める生成AI:Claude、ChatGPT、Gemini のファイル添付機能や、資料を「ソース」として登録して質問できる Google の NotebookLM(ヘルプでは Gemini Notebook と表記)など
- 読む目的のメモ(例:「導入可否を判断したい」「自社に関係する規制だけ知りたい」)
手順
- 資料の状態を確認する:スキャン画像だけのPDFは文字が読み取れない場合があります。テキストを選択できるか確認し、できなければOCR(文字認識)をかけます。
- アップロードする:チャット画面のファイル添付から追加します。ツールごとにファイルサイズやページ数の上限があるので、公式ヘルプで確認してください(例:Claude のAPIドキュメントには PDF のリクエストサイズとページ数の上限が明記されています)。
- まず全体要約を頼む:目的を添えて、構成ごとの要約を出させます。
- 質問で深掘りする:知りたい点を一つずつ質問し、毎回「該当ページ・節」を示させます。NotebookLM は回答にソースへの引用(インライン引用)が付くので、原文に戻りやすいのが特徴です。
- 原文で確かめる:意思決定に使う数字や条件は、示されたページを自分で開いて確認します。
- 成果物に変換する:比較表、FAQ、社内向け1枚サマリーなどに整形させます。
プロンプト例
添付は新しい補助金制度の公募要領です。 私は従業員30名の会社の担当者で、申請するか判断したいです。 1. 制度の概要を5行で 2. 対象要件と対象外の条件を箇条書きで(該当ページ番号も) 3. 申請スケジュールと必要書類 4. 当社が注意すべき点 資料に書かれていないことは「記載なし」と答えてください。
追加質問の例:「人件費は補助対象になりますか?根拠の文をそのまま引用してください」
うまくいかない時
- 途中から内容が雑になる:資料が長すぎると後半の精度が落ちることがあります。章ごとに分けて要約させてから統合します(コンテキストウィンドウ)。
- 表や図の数字を読み違える:表は「この表を行と列のまま書き出して」と頼み、原文と突き合わせます。
- 一般論で答えてくる:「この資料の内容だけに基づいて」と明示し、出典ページを必須にします。
- 複数資料を比べたい:資料ごとに名前を付けて添付し、「A社案とB社案の違いを表で」と指示します。
注意点
- 情報漏えい:契約書、顧客リスト、未公開の財務資料は、会社が許可したツール・プランでのみ扱います。入力データが学習に使われるかどうかは各サービスの設定と規約で確認してください。
- 著作権:購入した書籍や有料レポートを丸ごとアップロードして要約を社外に配ることは避けます。社内の理解のために使う範囲にとどめ、引用ルールを守ります。
- 確認作業:要約は情報を落とします。法務・財務・医療に関わる判断は、必ず原文と専門家で確認します。ハルシネーション対策として「出典を示させる」を習慣にしましょう。
- 関連:RAG、プロンプト
参考リンク
- PDF support(Claude Docs)
- Add or discover new sources for your notebook(Google ヘルプ)
- Upload & analyze files in Gemini Apps(Google ヘルプ)
編集: AI Play 編集部 最終更新: 2026-10-25