プロンプト:AIへの指示文の書き方
AIに意図どおり動いてもらうための指示文「プロンプト」の基本と書き方
プロンプト(Prompt)とは、生成AIに入力する指示や質問の文章のことです。同じ大規模言語モデル(LLM)でも、プロンプトの書き方によって出力の質は大きく変わります。より良い結果を得るためにプロンプトを工夫・改善することを「プロンプトエンジニアリング」と呼びます。
プロンプトの基本要素
良いプロンプトには、次のような要素が含まれていることが多いです。
- 目的:何のための作業か(例:社内報告用、顧客向けメール)
- 背景・文脈:前提となる状況、対象読者、制約
- 具体的な指示:何をしてほしいか
- 入力データ:要約する文章、分析する表など
- 出力形式:文字数、箇条書き、表、トーン(丁寧・カジュアル)
悪い例と良い例
悪い例:新商品の紹介文を書いて
良い例:あなたは化粧品ブランドの広報担当です。20代女性向けに、新発売の保湿クリームをInstagramで紹介する投稿文を書いてください。特徴は「無香料」「敏感肌向けテスト済み」の2点です。150字以内、絵文字は使わず、最後にハッシュタグを3つ付けてください。
良い例では、役割、読者、媒体、伝える内容、分量、形式が明確になっています。
効果的なテクニック
- 具体的に書く:AIは書かれていない前提を推測するしかありません。新しく入った同僚に頼むつもりで説明しましょう。
- 理由も伝える:「短くして」より「スマホで読むので短くして」のほうが、意図に沿った調整をしてくれます。
- 例を見せる:望ましい出力例を1〜3個示すと、形式やトーンが安定します。
- 資料と指示を分ける:長い資料は区切り記号やタグ(例:
<資料>…</資料>)で囲み、指示と混ざらないようにします。 - 段階に分ける:複雑な作業は「まず要点を抽出→次に構成案→最後に本文」のように分割します。
- わからないときはそう言ってよいと伝える:ハルシネーションを減らす効果があります。
- 出力の長さを指定する:分量を決めるとトークンの消費も抑えられます。
改善のサイクル
Anthropicのプロンプトエンジニアリングのガイドでは、プロンプトを改善する前に「成功の基準を決める」「それを試す方法を用意する」ことを勧めています。実務では次の流れが現実的です。
- 期待する出力の条件を書き出す
- 試しに実行する
- 期待とのずれを見て、指示を足す・削る
- うまくいったプロンプトは保存してチームで共有する
注意点
- 機密情報・個人情報:プロンプトに入れた内容は外部サービスに送信されます。社内ルールを確認しましょう。
- プロンプトインジェクション:AIに読み込ませるWebページやメールに「指示」が紛れ込んでいると、AIがそれに従ってしまう危険があります。外部の文章を扱うときは、AIの出力をうのみにしないことが大切です。
- 毎回同じ前提を書くなら、システムプロンプトやカスタム指示の機能を使うと便利です。
参考リンク
編集: AI Play 編集部 最終更新: 2026-10-25