ChatGPT の GPTs・プロジェクト・メモリ
ChatGPT で指示や資料を使い回す3つの仕組みの違いと使い方
ChatGPT には、同じ説明を何度も繰り返さずに済む仕組みが3つあります。目的別のカスタム版を作る「GPTs」、チャット・ファイル・指示をまとめる「プロジェクト」、ユーザーの好みや前提を覚える「メモリ」です。2026年10月時点で作成条件などが変わっている点もあるため、公式ヘルプに沿って整理します。
プロジェクト
プロジェクトは、関連するチャット、ファイル、指示をひとまとめにする機能です。
- サイドバーから新しいプロジェクトを作成します。
- 資料ファイル(ソース)を追加し、プロジェクト用の指示を書きます。
- プロジェクト内でチャットを始めると、その資料と指示を前提に回答されます。
ポイント:
- メモリの範囲:プロジェクトは「通常のメモリ」か「プロジェクト専用メモリ」を選べます。専用メモリでは、普段のメモリは参照されず、同じプロジェクト内の会話だけを参照します。
- 共有:メールやリンクで招待でき、「チャット権限」(チャット・ファイル・指示の閲覧)と「編集権限」(指示の更新、ファイルの追加削除、招待)を選べます。共有プロジェクトは自動的にプロジェクト専用メモリになります。共有は Free を含む各プランで利用できると案内されています。
- 共有プロジェクトでファイルを削除すると、全員から削除される点に注意してください。
GPTs(カスタムGPT)
GPTs は、指示・知識ファイル・機能をあらかじめ設定した ChatGPT のカスタム版です。
- 作成条件の変更:最新のヘルプでは、新しい GPT の作成・公開は Business / Enterprise / Edu のワークスペースに限られ、個人アカウント(Free / Go / Plus / Pro)では新規作成できないと案内されています。既存の GPT の編集や、公開されている GPT の利用は可能です。古い解説記事と条件が異なるので注意してください。
- 作り方:会話しながら下書きを作る方法と、構成画面で名前・説明・指示を直接入力する方法があります。
- 知識(Knowledge):参考資料として最大20ファイル(1ファイル512MBまで)を添付できます。口調やルールは指示に、参照用の資料は知識に入れるのが推奨です。
- 機能:Web検索、画像生成、キャンバス、コードインタープリター(データ分析)を選べます。外部APIと連携する「アクション」は OpenAPI 形式のスキーマで設定します。公開する GPT にアクションを付ける場合はプライバシーポリシーのURLが必要です。
- 共有:「チャットのみ」「設定の閲覧」「編集」の権限で共有でき、条件を満たせば GPT ストアに公開できます。公開後の変更は「更新」を押すまで反映されません。
メモリ
メモリは、会話から得た情報を覚えて以後の回答に生かす機能です。
- 保存されたメモリと過去チャットの参照の2種類があり、設定で個別にオン/オフできます。
- 保存されたメモリはチャット履歴とは別に保存されるため、元のチャットを消してもメモリは残ります。完全に消すにはメモリとチャットの両方を削除します。削除後もログが最大30日保持される場合があります。
- 一時チャットではメモリは作成・更新されません。
使い分けの目安
- 一つの案件や業務の資料をまとめて扱う → プロジェクト
- 組織内で同じ手順を何人もが使う(例:問い合わせ文の下書き係) → GPTs
- 自分の職種や好みの書式を毎回伝えたくない → メモリ
日本語での注意点
指示や知識ファイルは日本語で問題なく使えます。社内用語や表記ルール(全角・半角、敬称など)は一覧にして指示に入れると揺れが減ります。
セキュリティ・データの扱い
メモリには入力した機微な情報も残り得ます。健康状態や顧客名などは覚えさせないか、定期的にメモリ一覧を見直しましょう。GPTs の知識ファイルは利用者に内容を引き出される可能性があるため、外部に出せない資料は入れないでください。
関連:基本操作は ChatGPT の使い方(基本)、資料検索の仕組みは RAG、指示の書き方は プロンプト を参照してください。Claude の同様の機能は Claude の Projects・ファイル・アーティファクトの使い方 で解説しています。
参考リンク
- OpenAI ヘルプセンター:Projects in ChatGPT
- OpenAI ヘルプセンター:Creating and editing GPTs
- OpenAI ヘルプセンター:Memory in ChatGPT
編集: AI Play 編集部 最終更新: 2026-10-25