スライド・提案資料のたたき台をAIでつくる手順
構成案→本文→スライド化の順で、提案資料のたたき台を素早く作る
提案書やプレゼン資料は、いきなり「スライドを作って」と頼むより、構成→本文→デザインの順に分けてAIに任せる方が、手直しの少ないたたき台になります。最後の説得力は人の経験と実データで仕上げます。
目的
- 白紙から構成を考える時間を減らし、中身の検討に時間を使う
- 相手・目的に合ったストーリー(課題→解決策→効果→次の一歩)を素早く作る
- PowerPoint や Google スライドで編集できる形で出力する
準備するもの
- 相手の情報(業界、課題、決裁者、提案のゴール)
- 自社の素材:サービス概要、実績、価格表、過去の提案書(社外秘情報の扱いに注意)
- ツールの例:汎用チャットAI(構成と本文)、Microsoft 365 の Copilot in PowerPoint、Claude の成果物(アーティファクト)機能 など
- 自社のスライドテンプレート
手順
- 要件を書き出す:誰に、何を決めてもらう資料か、持ち時間、枚数を1〜3行で決めます。
- 構成案を出させる:スライドのタイトルと1行メッセージの一覧を作らせ、順番と抜けを人が直します。
- 各スライドの本文を作る:1枚につき「主張1つ+根拠3つまで」を目安に書かせます。
- スライド化する:Copilot in PowerPoint では、新規プレゼンテーションで Copilot を開き、作りたい内容を説明して生成できます。Word文書から作る場合、見出しスタイルで構造化しておくとスライドに分割されやすいと公式ヘルプに記載があります。チャットAIで作った構成をテンプレートに手で流し込むのも確実な方法です。
- 数字と事例を差し替える:AIが入れた仮の数字や架空の事例は、必ず自社の実データに置き換えるか削除します。
- 通しで読む:声に出して読み、話の流れと1枚あたりの情報量を整えます。
プロンプト例
あなたはBtoBマーケティングの提案書作成の専門家です。 相手:国内の化粧品メーカー(マーケ部長が決裁) 目的:SNSインフルエンサー施策の3か月トライアルを承認してもらう 持ち時間15分、スライド10枚以内。 まず各スライドの「タイトル」と「1行メッセージ」を表で出してください。 数字は入れず、必要な箇所に【実績データ】【見積】などのプレースホルダーを置いてください。
本文を作る段階では「スライド4の本文を、箇条書き3点・各30字以内で」と1枚ずつ頼むと精度が上がります。
うまくいかない時
- どこかで見たような一般論になる:相手の課題、競合、自社の強みを具体的に入力します。過去の勝ち提案の構成を例として渡すのも有効です(社外秘の扱いに注意)。
- 文字が多すぎる:「1スライド60字以内」「図にできる箇所は図の案を書いて」と制約を付けます。
- デザインが崩れる:生成されたデザインは自社テンプレートに貼り替え、AIは中身づくりに専念させます。
注意点
- 情報漏えい:顧客名、価格、未公開の実績は、会社が許可したツール・プランでのみ入力します。
- 捏造の混入:AIはそれらしい市場規模や統計をつくることがあります(ハルシネーション)。出典のない数字は使わず、リサーチで一次情報を確認します。
- 著作権:他社資料の図やロゴ、ストック画像を流用しないこと。AI生成画像を入れる場合も権利面を確認します(生成AIと著作権)。
- 関連:プロンプト
参考リンク
- Create a new presentation with Copilot in PowerPoint(Microsoft サポート)
- What are artifacts and how do I use them?(Claude ヘルプ)
編集: AI Play 編集部 最終更新: 2026-10-25