画像生成AIの比較:主要サービスの特徴と商用利用の注意点
提供形態・学習データの方針・商用条件の違いで画像生成AIを比べる
画像生成AIは、チャットAIに組み込まれたもの、デザインツールに組み込まれたもの、専用サービス、自分のPCで動かせるオープンなモデルなど、提供形態がさまざまです。ここでは公式情報で確認できる特徴をもとに、選ぶときの観点を整理します(2026年10月時点)。
提供形態で分ける
チャットAIに組み込まれたもの
ChatGPTやGeminiアプリなど、チャットAIの中で画像を生成・編集できるタイプです。会話しながら修正を重ねやすいのが特徴です。Googleは、無料のGeminiアプリでも画像生成・編集が使えると案内しています(主要チャットAIの比較)。
デザインツールに組み込まれたもの:Adobe Firefly
Adobeは、Fireflyのモデルを「商用利用に配慮した(commercially safe)」ものと説明しており、Adobe Stockのライセンス済みコンテンツとパブリックドメインの作品で学習していると公表しています。生成物にはコンテンツクレデンシャル(Content Credentials)が付き、AIが使われたことや編集履歴を記録します。また、Fireflyアプリでは、GoogleやOpenAIなど他社のパートナーモデルも選べると案内されています。パートナーモデルは学習データの方針が異なる可能性があるため、用途に応じて確認が必要です。
専用サービス:Midjourney
Midjourneyは、Webサイトとチャットアプリ「Discord」の両方から使える画像生成サービスです。公式ドキュメントによると、生成物を非公開にするステルスモードは上位プラン(Pro・Mega)のみで、Discordの共有チャンネルで生成した場合は他の利用者から見える点に注意が必要です。
オープンモデル:Stable Diffusion
Stability AIのモデルは、条件の範囲で自分の環境に導入して使えます。同社のCommunity Licenseでは、年間売上100万米ドル未満の個人・企業は無償で商用利用でき、それを超える場合はEnterprise Licenseが必要とされています。自社環境で動かせるため、入力データを外部に出したくない場合の選択肢になりますが、運用やセキュリティは自分で担うことになります。
比べるときの観点
- 商用利用の条件:プランごとの利用規約、売上規模による制限
- 学習データの方針:権利処理されたデータか、公表されているか
- 公開範囲:生成物が他の利用者に見える設定がないか
- 来歴情報:コンテンツクレデンシャルや電子透かしの有無
- 日本語プロンプト:日本語で指示して意図どおりに出るか
- 編集機能:部分修正、背景拡張、参照画像の利用など
著作権・広告での注意
- 文化庁の考え方では、AI生成物の公開・販売は通常の著作権侵害と同じく「類似性」と「依拠性」で判断されます。特定の作品名やキャラクター名で似せる指示は避けましょう(生成AIと著作権)
- 実在の人物に似せた画像は、肖像権やパブリシティ権の問題になり得ます
- 広告に使う場合、実際の商品より良く見せる表現は景品表示法上の問題になり得ます(AIで作った広告・PRの表示)
プロンプトの書き方のコツは別記事を参照してください。
参考リンク
編集: AI Play 編集部 最終更新: 2026-10-25